So-net無料ブログ作成

M & A  イケメン海賊は実は・・・ [l'histoires de femmes]

m.a6_R.jpg



1720年10月、ジョナサン・バーネットという船長の私掠船がジャマイカ総督の命を受け、ある海賊船をジャマイカ沖で追い詰めました。
激しい攻撃に海賊たちは震え上がり、船倉に身を隠していました。

しかしたった二人だけ、勇猛果敢に鬼神のごとく戦い続けていました。
そのうちの一人が、味方の海賊たちが隠れる船倉にピストルを撃ち込んで、最後まで男らしく戦えと叫びました。

でもやはり、多勢に無勢。
たったふたりでは戦いきれず、ついには捕縛されてしまいました。

m.a5_R.JPG



最後まで戦い続けた二人の海賊。
中性的なイケメンたちです。
でも、捕まえてみると人々はびっくりしました。

二人のイケメン海賊は、じつはどちらも女だったのです。




1691年ごろ、イギリスでメアリ・リードは生まれました。
父親違いの兄が幼くして亡くなったため、彼女は兄の身代わりに男の子として育てられました。
これは母親が前夫の実家から養育費をせしめるためだったとか。

そのまま男の子の格好で育った彼女は、フランスに渡りある貴婦人の小姓になりましたが、刺激を求めてなんと海軍に入隊し、キャビンボーイになりました。それから陸軍に行って歩兵に。そこである将校に一目ぼれ、男の格好をしていても異性愛者でした。

自分が女だと告白して結婚にこぎつけ、二人で除隊して居酒屋を始めました。
でも夫がほどなく急死。店がつぶれて再び男装してオランダ軍に入隊。しかし除隊して新大陸へ。海賊船に襲われて自分も海賊になってしまい、最終的にその職業に落ち着きました。

そんじょそこらの男たちよりも強くて、弱虫は撃ち殺します。
ジャック・ラカムという海賊の船に雇われました。

m.a4_R.jpg






一方、アイルランドでは同じくらいのころ、裕福な弁護士と女中との私生児としてアン・ボニーが誕生しました。

のちに父は妻と別れ、アンと母を連れて新大陸へ。サウスキャロライナで農場主として成功しました。
アンは生まれつき気性が激しくてキレやすく、13歳の時に使用人をフォークで刺したことがありました。母が死ぬと代わりに家事をうけもちました。乱暴者でしたが、一応はお嬢様なので求婚者はたくさんいました。

でも彼女が選んだのはちんぴら。
ジェイムズ・ボニーという船乗りと駆け落ちしてしまいました。
彼女は夫とともに海賊になりました。

そしてすぐに、夫よりも魅力的な悪党に惚れて夫をぽいっ。

アンの新しい彼氏、それはジャック・ラカム。
海賊ながら更紗(キャリコ)のズボンをいつも履いていたので、「キャリコのジャク」と呼ばれていました。

アンは多分、気が多いのでしょう。
ラッカムの船でとあるイケメンに目をつけました。
そして「おれ、実は女なんだ」と告白して誘惑しようとしましたが、相手も「おれも実は女なんだよ」と答えました。
そう、アンが目をつけた美少年は、実はメアリだったのです。


M.A1_R.JPG



海賊船で、メアリとアンが女だと知るのはジャック・ラカムだけでした。




1720年、捉えられたメアリとアンとラカムたちは、ジャマイカのスパニッシュタウンにある海軍本部裁判所で死刑を宣告されました。

何か言うことは?と裁判官に言われ、「ニンシンしてるんだ」と答えた二人。
二人とも、です!

世間はびっくり仰天です。
海賊の中の海賊、超一流の荒くれ者が女性だったのです。
しかも、二人そろって妊婦だったのです!


m.a2_R.JPG



妊婦は死刑にはできないということで、処刑は延期されましたが、メアリは獄中で熱病のために亡くなりました。
彼女のおなかの子の父親は、捕虜の美少年だったと言われます。あっぱれです。

海賊船のルールでは、捕虜に乱暴してはいけない、のですけれど。
乱暴してはいなかったのかも、ですね(笑)

アンのおなかの子はもちろん、ラッカムの子でした。獄中で出産したそうですが、その後の消息は不明でした。

ラカムが処刑される前にもう一度だけアンに会いたいと言っているときくと、彼女は言ったそうです。
「捕まった時あいつが男らしく戦っていたら、犬死しなくて済んだんだよ」




実に男らしいですこと。


coucou♪(・ω・)ノ!(251)  ご自由に(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

coucou♪(・ω・)ノ 251

ご自由に4

旅爺さん

近年は外国でイスラム過激派組織による大量斬首処刑が多いですね。
ジャンヌダルクが火あぶり処刑された場所を見て来ました。

by 旅爺さん (2015-01-20 10:37) 

mitu

男前な女の人好きです(^_^)
by mitu (2015-01-20 10:55) 

hanamura

男勝りは女性で、女の腐ったのは男性で・・・という作文を、中学生のときに書いて、国語の先生に「おもしろいけどボツ!」って、言われました。人権週間の作文だったかなぁ?
(無頼に生きてみたいけど、貞淑な単身赴任夫です。)
by hanamura (2015-01-20 12:21) 

chacha

本当に偶然ですが、つい先日、
メアリーリードの本を読み終えたばかりで、
ちょっとびっくりしちゃいました。





by chacha (2015-01-20 22:20) 

ご自由にを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
a.HesiodListening to the Inspiration of the Muse.Edmond Aman-Jean.small.jpg

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。