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たわむれの・・・ [WAKA]

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ももくさの 花のひもとく秋の野に 思ひたはれむ ひとなとがめそ




訳: いろいろな草花が生い茂る秋の野で、
   もし私が戯れの恋をしても
   誰も咎めないでほしいものだな


『古今和歌集』より。

詠み人知らずですが、男性の歌です。
なぜって?

それは・・・

花のひもとく、というところでわかります。
「花」とは若い女性のことなのです。

野原で戯れの恋をする・・・というからには、この女性は身分が低いのですね。
でも美しさについついふらっとなって・・・
だからそんな自分の血迷った行動を、だれも注意しないで見逃してね、というような歌なのですw

I'm cryin' [WAKA]

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秋の時雨の または降り降り 干すに干されぬ 恋のたもと




訳: まるで秋の雨のよう。 降り止むことなく降りに降り続けるように
   あたしは泣き続けているから
   もう付き合いも長くなったあなたに冷たくされて
   涙が渇く暇もないのよ

   それでもあなたのことが、こんなにも恋しくて恋しくて。



『閑吟集』より。

はい、もうお分かりですね^^

降り、は「旧り」で、月日が経ったことを言います。二回繰り返すことによって、二人の仲が長いことを
示しているのでしょうね。

そして秋は・・・わかりますよね。「飽き」ですね。

秋の時雨を、飽きられたための涙、と歌っているのです。
恋する気持ちは何世紀たっても同じなのですね。

What do ya think about me? [WAKA]

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ふてて一度言うてみう 嫌ならばただ 我もそれを限りに




訳: いっそ思い切って、一度はっきりと、好きだと言ってみよう
   それであたしのことがキライと言うのならば、
   あたしもすっぱりと諦めることにするわ


『閑吟集』より。

好きな人がきっと、煮え切らない態度でいるのでしょうね。
この歌を詠んだ彼女は、けっこう積極的ですね。
「恋焦がれて死んじゃいそう」と言っていた、平安貴族とは大違いww

昔も今も、告るにはちょっとした決心が必要なようですね。



ひそやかに燃ゆる [WAKA]

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秋山の樹の下がくりゆく水の 吾こそまさめ おもほすよりは




訳: 秋山の色づく紅葉の落ちるにうもれて見えなくなる水の
   流れのように、人に知られることはないのだけれど

   それよりもずっと深く深く
   あなたさまのことを わたくしは お慕い申し上げておりますのよ



『万葉集』より。

鏡大王(かがみのおおきみ)。
こんな名前ですが、女性です。
天智天皇と天武天皇の兄弟に取り合いされた額田大王(ぬかたのおおきみ)のお姉さん。

最初は、彼女が天智天皇の恋人だったのです。
でも天皇は、弟の恋人だった額田を見初めて、弟から横取りし、鏡大王を捨てて額田を
我がものにしたのです。

これは天智天皇との相聞歌の答えの歌です。

「われこそまさめ」は、紅葉の落ち葉に隠れて見えない流水よりも、なのか
歌をおくる相手である天智天皇が彼女を思うよりも彼女のほうが天皇を思っている、なのか・・・

こんな静の中の情熱を詠むのですから、彼女は知性のあるひとだったのでしょうね。


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I hate but still love you・・・ [WAKA]

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憂きながらひとをばえしも忘れねば かつ恨みつつ 猶ぞ恋しき




訳:  こんなにもつらくてもう忘れようとするのにできなくて
    冷たいあなたの仕打ちを恨むのだけれど・・・・

    それでもやはり、恋しくて恋しくて・・・・逢いたいの


『古今和歌集』より、詠み人知らず。


つれない相手を恨むのだけれど、恨みきれないどころか、恋しくて仕方がなくなるという女心を
詠んだ歌です。

愛と憎しみはかみひとえ。相反する、しかし表裏一体の感情。

昔は女性はめったに外出することはなかったので、夫や恋人が訪れるのをひたすら待つだけでした。
だからストレスもたまったでしょうね。





物思いの秋 [WAKA]

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月見ればちぢにものこそかなしけれ わが身ひとつの秋にはあらねど




訳:  まどかな月を見上げてみると、なんだかとても心が乱れて
    ものさびしく、物思いにふけってしまうんだ
    私一人のための 物思いの秋ではないのだけれどね


『古今和歌集』より。 大江千里

有名な歌なので、ご存知の方も多いでしょうね。
是貞(これさだ)皇子の家で開かれた歌合せで詠まれた歌の一つです。

秋という季節はなぜにひとを物思いにさせるのでしょうね。
もっとも、私は一年中、物思いですけれどww


Moon light [WAKA]

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月かげに わが身をかふるものならば つれなきひとも あはれとや見ん




訳: もし私が月の光になれるのであれば
   つれないあのひとも、私のことを美しいと思って
   見つめてくれるかしら?


『古今集』より。
壬生忠岑。

男性の気持ちとしても、女性の気持ちとしても、どちらでもイケると思います。
たぶん、女性の気持ちを詠んだものかもしれませんが。
忠岑は、恋の歌をたくさん詠んでいます。
しかも、結構、苦しい気持ちを。

片思いが好きなのか、それともいつも片思いになってしまうのか・・・・いえいえ、
たとえそうだとしても、片思いになりそうな相手にばかり、惚れているのかもしれません。

「あたしって、不幸なのよ」と、自分のかわいそうなところを言いふらす(w)女子がいますが、
不幸な人は自分から不幸を選び取っていることもあるように思いますww

まぁ、忠岑の場合はたんなるロマンティストなのでしょうねw



鳴く虫 [WAKA]

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虫のごと声にたててはなかねども 涙ののみこそしたにながるれ




訳: 秋に鳴く虫のように
   声をたてて泣くことはないのだけれど 
   声の代わりにあたしは
   あなた恋しさの涙が出て
   とまらないのよ



『古今和歌集』より。
清原深養父。


清少納言のひいおじいちゃん。

訪ねても来なくなった恋人のことを恋い慕って泣く女性の心境を歌いました。
このころの和歌はまだ技巧に懲りすぎたところがなくて、意味が分かりやすいですね。

虫の鳴き声に情趣を見出すのはアジア人。
鳴く虫といえば秋を思い起させます。

秋は・・・「飽き」。
恋人の心が遠のいてしまう意味にも使われます。

虫は声に出して鳴くけれど、あたしは声ではなく、涙を出して泣くのよ、と・・・。

Love sick [WAKA]

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夢にだに見ゆとは見えじ 朝な朝な 我が面影にはづる身なれば




訳: あなた恋しさにやせ細ってしまった
   鏡に映るこのみっともない姿を
   夢の中ででも会うときには
   逢いたくて仕方なかったと思われないようにしよう



『古今和歌集』より、伊勢の歌。

あまりの恋しさに身がやせ細ってしまって、みっともなくなってしまったから、
現実でなくたとえ夢の中でさえも会うときには
恋煩いでやせ細ってしまったとわからないようにしよう、というような歌です。


ダイエットには恋煩いがいいのかな? ( ´艸`)


いじらしいですね、この女心。
恋しい人にはいつもキレイな姿を見せたいのですねw

I've been watching you , cuz it can't be helped... [WAKA]

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見ずはただよからう 見たりやこそものを思へただ




訳: (これは男のセリフ)
   見なかったらば、どうということはなかったろうに。
   見てしまったばかりに、こんなにもお前が恋しくて思い悩むんだ。



な見さいそ な見さいそ 人の推する な見さいそ



訳: (これは女のセリフ)
   いやだわ、あんまりあたしのことを見つめないでよ。
   そんなに見つめたら、誰かに知られちゃうわ
   そんなに見つめちゃいや!


思ふ方へこそ 目も行き 顔も振らるれ



訳: (そしてまた男のセリフ)
   あまりに誰かさんがいとしいから、ついついそちらに
   視線が行くし、顔も向けたくなってしまうんだ



つい見つめちゃうのは、仕方のないことなのですって( ´艸`)
『閑吟集』より、三首連作。

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