So-net無料ブログ作成

The Snow Queen [いろんなブンガク]

EdmundDulacSnowQueen.jpg


いや、レリゴ~ではないですよ、オリジナルのほう(笑)。

アンデルセンの作品の中でも、レトリックに富んでいてミステリアスなお話の一つ。


カイという少年とゲルダという少女は仲良し。
でもある日、悪魔の鏡の破片がカイの心臓に突き刺さって、
カイは人が変わってしまうのです。

いい子だったのに、それまでの彼とは違った言動が目立ち始めます。
そしてある日、雪が激しくふぶいた日に、雪の女王が彼を気に入って連れ去ってしまうのです。



kay.snowqueen2_R.jpg



透き通る美貌の華奢で冷たい雪の女王。
カイはたちまち、女王にあらがうすべもなく魅了されてしまうのです。

でも女王に愛され続ければ、いつかは氷に化してしまう。
そういう少年がもう何人もいたのです。

カイが行方知れずになって悲しみに沈んでいても仕方がないと、ゲルダはカイを探す旅に出ます。
途中何度も危ない目に遭いいよいよ盗賊に殺されかける、といううときになって、彼女は盗賊の娘に気に入られて救われるのです。



盗賊の娘のハトから、カイの居場所をうわさに聞いたゲルダは、ようやく雪の女王の宮殿にたどり着き、カイと再会を果たします。

ゲルダの目から零れ落ちた熱い涙のしずくが、カイの心臓に染み入って悪魔の鏡の破片をとかしました。
カイは正気を取り戻し、目の前の幼馴染の少女を認めました。

喜んだ二人は手をつないで仲良く故郷へ帰っていきましたとさ。





kaynielsensnowqueen2_R.jpg






お気づきになったでしょうか?


思春期に差し掛かった少年と少女のそれぞれの精神的成長の物語。
たぶん・・・ゲルダはカイよりもちょっと年下。

幼馴染の純粋なかわいい女の子よりも、ある日ふと、きれいなお姉さんに心奪われるカイ。
異性への興味に目覚め、翻弄されるがままにのめりこむ。

一方、女の子はそんな男の子の状況が理解できない。病気とさえ思ってしまう。
目を覚ましてよとばかりに色々な手を尽くすけれど、小さな少女はきれいなお姉さんの性的魅力には到底かなわない。

少年が狂っているあいだ、少女はあらゆる困難を経験し、時には貞操の危機に遭いながらもなんとか精神的な成長を遂げる。

盗賊の女の子に気に入られるというところは、ただ単に女の友情についてのことなのか、あるいは思春期の少女特有の疑似恋愛的な感情なのかは・・・どうなのでしょうね。

少女が女としての自信を身に着け始めたころ、少年もやっと落ち着いて正気に戻り始める。
あんなにミステリアスで魅惑的な年上のお姉さんが、普通に見えてくる。
そしてちょっと頼もしく、女性的な魅力も身に着けたあやうげにチャーミングな少女を見てかわいいな、と感じるのです。



ということで。



これは少年と少女の成長の物語・・・・じゃないですか?
(と、勝手に解釈しました)


coucou♪(・ω・)ノ!(272)  ご自由に(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

coucou♪(・ω・)ノ 272

ご自由に6

旅爺さん

物語とか昔話って聞いてると面白いですよね。
爺の心臓にはまだガラスの破片が刺さったまま
なのかも・・・だれか~!” 笑
by 旅爺さん (2015-02-12 09:59) 

mitu

雪の女王のドレスが素敵!と思いましたが
最後の、ゲルダのドレスはそれ以上に素朴な魅力が・・・(^^)
by mitu (2015-02-12 10:10) 

hanamura

子供の頃、ロシアアニメの「雪の女王」を、弟と児童会館で何度も見ました。雪の女王は、雪女の王だと思って怖かったです。雪山で遭難の話を聞くと、怪談の雪女を想います。
by hanamura (2015-02-12 12:10) 

sig

こんにちは。とてもすてきな解説ですね。「雪の女王」はご承知のように「レリゴー」より前に(1957年)にソビエトのアニメーションで作られていますが、そのお話はこの物語に沿っているようですね。ディズニー作品は随分飛躍していると思いました。
by sig (2015-02-12 13:17) 

desidesi

ちょっと、甘酸っぱい青春の想い出ですね。(๑◔‿◔๑)
そういう時期ってあるよね。“鏡の破片” のせいだよ。
しょうがないよ。 (´▽`) '`,、'`,、
by desidesi (2015-02-12 16:34) 

shinobirika

子供の頃は難しかったお話でしたが、大人になってもう一度読み返したくなって改めて買ってしまいました。
レリ・ゴーで見事に別のお話になっていたのにびっくりでした。
by shinobirika (2015-02-16 10:03) 

ご自由にを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
a.HesiodListening to the Inspiration of the Muse.Edmond Aman-Jean.small.jpg

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。