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パフューム [Movies 2 C]

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これは、結構原作に忠実な、それでいて原作には不足したところを補った作品です。
ふつう、原作との落差にがっかりさせられるのですが、この映画は違っていました。

18世紀のパリ。
あちこちで悪臭を放つ、花の都からは程遠い不潔な町。
汚物、死体、腐ったもの、何でもセーヌを流れていきます。
たびたびそれらはまじりあって街に流れ、鼻が曲がるほどの強烈なにおいに満ち満ちていました。

グルヌイユは市場で産み落とされました。
母親は仕事中に産気づいて彼を産み落とすと、腐った魚と一緒に捨てました。
生まれてすぐに捨てられた彼は、奇跡的に生き延びます。
孤児院に引きとられ、夜泣きがうるさくて年上の子供たちから窒息させられて抹殺されそうになっても、
それでも死にきれずに生き残るのです。

生まれたときから、彼は体臭がありませんでした。
そのかわりに、嗅覚は異常に発達していて、普通の人では嗅ぎ取れない匂いまでも嗅ぎ取ることができました。

幼いころは、小動物の死臭を嗅ぎ付けては、飽きるまでずっと嗅ぎ続けていました。
ほかの子供たちはそんな彼を不気味に思っていたのです。

かれは大きくなるとなめし皮の製造工場に売られました。
これまた、息が止まりそうなくらいの毎日の悪臭に満ちた仕事場です。

そしてある日、お使いに行った街中で香水屋を見つけて強烈に引き付けられたのです。

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彼は過酷な労働から逃れ、香水屋の門をたたきます。
そこでライバル店の人気の香水を作って見せて、店主を驚かせるのです。
彼のおかげで店は繁盛します。
でも彼の作りたいのは、何かの真似事の香りではなく、この世のものとは思えない香りでした。


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ある日彼は街中で独りの少女に出会います。彼女の大衆に惹かれて尾行しますが、
怖がられて誤って彼女を殺してしまいます。

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香水屋の師匠が亡くなり、彼は香水の本場グラースヘ向かいます。
大きな香水の工場で働くようになりますが、そこで彼はこの世に一つの香水作りを始めるのです。

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それは、おそろしい事件の始まりになるのです。

これほど、嗅覚に訴えた映画は後にも先にもないと思います。
まるで画面から漂ってくるような感じです。
連続殺人犯となって逃亡しても、彼は香水作りの執念を忘れません。


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いよいよ、処刑されるとき、群衆の前で彼が完成した香水を身に着け、その香りが漂い始めると、
人々はえも言われぬ幸福感に包まれてしまうのです。

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当時の香水の作り方も知ることができます。

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主人公とともに、「におい」を体験できる、すごい映画だと思います。

・・・香水は好きだけれど、こんな香水は恐ろしいですね。
生まれ落ちた場所に戻った彼がそこで迎える最期がとても印象的でした。


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見終わったあとは、しばし呆然としてしまうかもしれません。
ご飯を食べながらは見ないでくださいねw

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この映画の、大熊ねこさんのかわいいジャケットはこちら♪

http://blog.so-net.ne.jp/pandacat-every/2011-05-19-1/trackback






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ご自由に18

paul

何年か前にTVで映画を見ました。
それも、深夜に・・・
原作は読んでいなかったので
「パフューム」というタイトルのイメージとのギャップ
描写の凄さに圧倒されながら、どんどん引き付けら
れていった記憶があります。



by paul (2011-05-09 00:11) 

たもちゃん

いつも楽しく拝見させていただいています。
素晴らしいですね。
ブログが美しいし、思わず惹かれてしまいます。
いつも良い刺激と学びを有難うございます。
by たもちゃん (2011-07-29 00:21) 

(。・_・。)2k

なんだか 壮絶な人生ですね(^^;
by (。・_・。)2k (2011-07-29 00:42) 

末尾ルコ(アルベール)

終盤はパゾリーニっぽい楽しさがありました。

                             RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2011-07-29 00:52) 

chima

以前バスに乗り合わせた高校生が
興奮気味にこの映画を語っていました~
私は観ていないけどインパクトの強い映画ですよね
by chima (2011-07-29 01:42) 

rtfk

ぜひ観てみたくなりました~^^)
by rtfk (2011-07-29 03:52) 

PANDACAT

香水の歴史が良くわかる作品ですね^^
ちょっとブラック・ファンタジーですけれど・・・
by PANDACAT (2011-07-29 05:55) 

orange

映画はまだ見ていません…見る勇気がでませんでした...
香りを映像でどう表現するは関心がありましたけど。
ジュースキントの人間の内面描写は独特ですね。
by orange (2011-07-29 07:55) 

majoramu

原作と思われる本を20年くらい前に読んでます。衝撃的でした。
大衆のない人の悲劇だと思って読んだのを思い出しました。

オーストラリアで暮らしていらっしゃったんですね。
海外生活の経験のない人には 書けないブログだな、と思っていました。
by majoramu (2011-07-29 08:37) 

kyo*

ぜひ観てみたくなりました・・ちょっぴり怖いもの見たさのような^^;

by kyo* (2011-07-29 10:24) 

Raccoon

映画を見に行ったときに、この作品をイメージした香りが展示してありました。
ダマスクローズの香水でした。
ローズ系の香水が怖くなっちゃうよ~~!!って思いました(^^;
by Raccoon (2011-07-29 10:59) 

旅爺さん

6枚目の鎖につながれた囚人にイタリアで襲われました。
祭りだったんです。
by 旅爺さん (2011-07-29 11:01) 

Mark

この映画は妻と一緒に観ました。

原作を読んでみたくなりました。
by Mark (2011-07-29 12:20) 

hatumi30331

この映画・・観ましたよ!
かなり深い内容だったと思います。
いろいろな面から・・・・面白かったです。^^
香水に興味を持ちますよね〜
ちょっと恐いけど・・・・・^^;
by hatumi30331 (2011-07-29 14:18) 

坊や

今、楽天レンタルしましたー。
by 坊や (2011-07-29 14:49) 

conta

なかなか素晴らしいダイジェストでした。
by conta (2011-07-29 20:37) 

川越

私は香水には縁のなかった生活をして育ったせいか、なかなかきつい匂いには馴染めず、海外でもちょっと苦労します。でも女性にとってはまた違うのでしょうね。すれ違い様に微量に香る程度だとつい振り向いてしまうこともあるんですけどね。
by 川越 (2011-07-29 21:08) 

maki

イギリスでもテムズ川になんでも流していて超不潔だったというし
ヨーロッパはどこも不衛生だったんですね~^^;
なんだなかこのレビューを拝見していたら、昔観た
「コックと泥棒と妻とその愛人」(そんなようなタイトルの映画)を思い出しました。

それにしても、フランスの映画俳優ってどうしてこんなに美男がいないんでしょう(°Д°)

by maki (2011-07-29 22:39) 

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